[工事部]田平宏樹
38歳でカメルーンでの仕事を経験。
小島組は思っていたよりもずっと大きな会社だった。
工事部
田 平 宏 樹 Hiroki Tahira
工学部土木工学科卒 1996年入社
どのような工事を担当されているのですか?
港湾土木といって、港内の護岸工事や浚渫工事、また埋立地の造成工事や陸上の一般土木工事などに携わり、今は国道302号線沿いの名ニ環の橋梁下部工事を担当しています。当社だけが関わる単独工事もあれば、大手企業とのJV事業として大きなプロジェクトで取り組む工事もあります。7年前には、『衣浦港3号地廃棄物最終処分場整備事業 護岸工事(その3)』のJV事業に参加しましたが、常時100人以上が関わり、約2年がかりで行われた大きな工事でした。私以外はすべて他社の大手企業の職員ばかりという環境で、例えるなら、マイナーリーグからメジャーリーグに移ってたくさんの人と関わり注目されながら闘うような感覚でしょうか(笑)。自分の会社の視点だけでなく、他社の人からも多くのことを学び、刺激を互いに与え合えて、自分の力が試せたような気がしています。
仕事内容をひと言で説明するとしたら?
私の仕事はひと言で説明しにくいですが、予算管理からはじまり、施工管理、業者選定、スケジュール管理、お客さんとの調整などなど、工事のすべてを自分で把握してこなしていくので、わかりやすくいうなら映画監督のようなものでしょうか?家族に説明する時も同じような表現をしています。子どもに自分の仕事を見せたくて、今まで工事現場に家族を連れて見せに行ったことが何度かあります。先に話しましたJV事業では、海洋ドックで製作したハイブリットケーソン(内側は鉄の壁でその外側をコンクリートで覆う)が日本最大級ということで話題になり、当時テレビニュースでも取り 上げられ、やっぱり嬉しかったですね。
入社前と入社後で会社に対する印象は変わりましたか?
就職活動をしていた時の条件は、転勤がないことでした。小島組には浚渫工事という強い専門性があるし、転勤がないと聞いていましたので、自分の理想に近いと思ったのですが・・・。 確かに転勤こそありませんでしたが、なんと海外赴任があったんですよ(笑)。38歳の時に、カメルーン政府からの要請で港を作る工事に参加することになり、約半年間、港内の海の底を掘り下げる工事の担当としてカメルーンに滞在しました。さすがにホームシックにかかりましたねぇ。 小島組は、私が思っていたよりもずっと大きな会社だったんです。一番印象が変わった点はそこでしょうか(笑)?
〜学生の皆様へ〜
工事の現場監督と聞くと、いろいろなイメージを持つと思います。小島組の現場監督は会社員でありながら、一人の経営者のような感覚で工事のすべてに責任を負って管理しています。小島組の現場監督は、社長の代理、現場においては経営者だと私は思います。だから広い視野を持たなくてはいけないし、責任感も強くないと務まりません。自分はひとつの現場をまとめる経営者なんだ、というぐらいの気負いを持って、頑張れる社会人を目指して下さい。